Airbnbのポリシーと多彩な設定条件 その3 [民泊の実態]
Airbnbはスーパーホスト制度というものをもっています。過去の実績を定期的に審査して合格すればスーパーホストに認定されます。
スーパーホストになるとリスティングにスーパーホストの勲章が表示され「経験豊富なホストです」とコメントがつきます。
スーパーホストに認定されるためには返答率、宿泊実績など様々な項目で合格点をとらなければなりません。
私の場合、普通に予約・宿泊などゲストに対応し、問題点などの修正をしていたら、いつの間にかスーパーホストになっていました。
こうなるとスーパーホストになるための評価項目が気になってきます。サラリーマンとして常に評価に晒されてきた性だと苦笑してしまいます。
今や「隣のご隠居」を自認して悠々と生活していこうというのに評価が気になるというのでは笑ってしまいますね。
しかし、スーパーホストになるといろいろな特典がつきます。一番便利だと思ったのは、サポートセンターへ相談の電話をしたときに順番を待たずに優先的につないでくれる点です。
Airbnbのルールは多彩で複雑です。ホストをしているとすぐにゲストに対応しなければならないことが起こってきます。こういうときはマニュアルを確認し、メールで問い合わせをしていたのでは間に合いません。電話をすると「順番におつなぎしますので、しばらくお待ちください」のアナウンスが流れます。
待てないときには有料電話で問い合わせをしたこともありましたが、無料電話でもすぐにつないでくれるのはスーパーホストの大きなメリットです。
Airbnbのポリシーと多彩な設定条件 その2 [民泊の実態]
ゲストの「プロフィール写真登録」を予約の必要条件として設定することもできます。
私はこれも最初はゲストの条件として設定していませんでした。しかし、リスティングして2ヶ月ほどしてから予約条件として設定しました。設定しておいたほうがいいという事件が起きたからです。
一般的に海外のゲストはプロフィール写真をキチンと掲載しています。それに対して日本人は写真を掲載しないゲストが非常に多いです。掲載していても景色が大半で顔がわからないとか横顔だけの掲載とかが多いのです。はなはだしい場合はイラストとか景色のみ写真とかがあります。
これでは本当に予約のご本人が来られたのか判断ができません。他人のアカウントで宿泊されてもわからないということになります。
そこでAirbnbのルールでは顔が入らないプロフィール写真での予約はホスト側からキャンセルできることになっています。
私は写真を理由として予約をキャンセルしたことはありません。どんなケースでも結果を確認してみようと思っているからです。
しかし、予約を受付けるときには、いつもこのゲストはどんなゲストだろうかという想像をしています。顔写真のないゲストの場合はその想像にモヤがかかっています。
ホストにとっては重要な判断材料になるプロフィール写真ですが、Airbnbは2018年12月からルールを変更し、予約が確定するまではゲストのプロフィール写真をホストに公開しないことになりました。私が反社勢力のような顔つきの写真で身の危険を感じたように、おそらく顔写真を理由に予約がキャンセルされるケースが相次いだのでしょう。
以上、ホストからみたプロフィール写真の捉え方です。ホストをやりたい人もゲストになる皆さんも参考にしてください。
Airbnbのポリシーと多彩な設定条件 その1 [民泊の実態]
Airbnbのポリシーに「人種・宗教で差別してはならない」というものがあります。自由・平等を標榜するアメリカ企業らしい明確なポリシーです。
一方でゲスト・ホスト双方の身の安全や不快な思いを避けるための様々な制約を容認しています。
例えば「政府発行の身分証明書の登録」というものがあります。パスポートや運転免許証で登録ができます。運転免許証は単体では認証されずに、スマホによる自撮写真も合わせて登録する必要があります。運転免許証だけでは虚偽の登録が可能な場合があるんでしょうね。
私はホストとしては身分証明書の登録したほうがゲストに安心してもらえると思い登録しましたが、ゲストに対しては予約の必須条件としては設定せずにリスティング(公開)をスタートしました。
一般に国内のホテル・旅館で客に身分証明を要求するところはほとんどないでしょう。しかし民泊ではこれは重要な条件であることにすぐに気づきました。
わが家はホームステイ型(ホストが自分の住んでいる家の一角を宿泊施設として提供する方法)として民泊届出をしています。しかもひとりで住んでいるので悪意のあるゲストが泊まると非常に危険です。
身分証明書を登録しておいてもらえば、事件が起こったときには警察に通報して追跡することも可能です。逆に身分証明書を登録すれば事件を起こせないという抑止力にもなります。
ホストは予約を断ることができる! 後編 [民泊の実態]
ホストはゲストからの予約をペナルティーなしで断れるような仕組みをAirbnbはもっていますが、これは万能ではありません。
たとえば、問題あるゲストに対し、あるホストがレビューで注意している場合、これを読んだ別のホストはこのゲストの宿泊を断るでしょう。
しかし、このゲストが知り合いの名前でアカウントを作り、この知り合いと共に宿泊をすれば悪評判となったレビューを事実上消して宿泊を実現させることは可能です。
実際にそんなケースではないかという経験をわずか半年ばかりの間に体験しています。どうみてもゲストグループの主導権をもっているのはアカウントをもっているゲストではなく、同伴したゲストというケースです。しかし、この同伴ゲストのレビューは見るすべがありません。
もっとも他人名義のアカウントを使っているだろうと思われる場合でも悪意がない場合もあります。
夫婦でお泊りの場合で、ご主人が自分の名前やプロフィール写真を公開したくなくて奥さんの名前を使っているだろうと思われるケースが何組かありました。この場合はホスト側にとって何にも問題ありません。
逆に、何も問題なくて非常に丁寧な対応をしてもらったゲストでも、よくよく聞いてみると過去に予約申込を断られたことがあるということがありました。
どんな理由で断られたかわからず、落ち込んだと言っていました。私もなぜ断ったのか知りたいくらい良いゲストでした。
つまり。Airbnbのホストの身の安全を守る仕組みを作ろうという姿勢は大いに評価しますが、まだ万全ではないということです。
いかがでしたでしょうか。ホストをやってみなければわからない民泊の裏事情にも興味深いものがあるでしょう。
ホストは予約を断ることができる! 前編 [民泊の実態]
Airbnbはホストについてもゲストについても身の安全を守ることに最大限の努力をしています。
ゲストは何も知らない他人の家に泊まるのですから、その身に危険が及ぶ可能性があることは容易に理解できます。
日本のように社会が安定していて安全性が高い環境ではゲストの危険性についてはなかなか想像できないでしょうが、世界には夜の外出が危険な国はたくさんあります。そんな国で見知らぬ他人の家に泊まることは危険が伴うでしょう。
そのため、Airbnbはゲストが宿泊先を選べるようにレビューという機能と通報という機能を備えています。先行して泊まったゲストのレビューを参考にしてどんな宿泊先か想像ができるようにしているのです。万一、事故が起こったりその危険性がある場合はゲストがAirbnbに対してそのホストを通報ができるようになっています。
これはホストに対しての抑止力ににもなるでしょう。
一方、ホストも見知らぬゲストを自分の家に泊めることにより、その身に危険が及ぶ危険があります。
この感覚は最初はわからなかったのですが、すぐに実感することになりました。
反社勢力のような顔つきのゲストから大人4名の予定で問い合わせを受けたときには本当に心配しました。このときは「政府発行の身分証明書をAirbnbに登録してください」と返事をすると予約の申し込みはありませんでした。
しかし、ゲストからの確定予約の申し込みがあったとしてもAirbnbのルールでは「身の危険を感じるor違和感を感じる」という理由で予約もしくは宿泊中の宿泊を断れることなっています。
思っていたよりも予約が続々と [民泊の実態]
Airbnbにわが家がリスティング(公開)されたのが2018年10月20日です。それから半年後2019年4月9日に家庭の事情があり、Airbnbへのリスティングは一時閉鎖しました。おそらく2019年末くらいまで再公開できないと思います。このときの経緯については追って記事にするつもりです。
Airbnbでわが家が登録されたものの、予約がそれほど入るとは期待していませんでした。10月20日公開から年内に5件くらいのものだろうと思っていました。
しかし、この半年間に最終的に予約をいただいた件数は39件、97人、61泊、延べ宿泊者数は167人になります。日本人ゲストは全体の約60%、残り40%の外国人ゲストのうち約60%が日本在住の外国人で40%が海外から到着したばかりの外国人でした。
日月を経るごとに予約件数が増えていき、2019年4月などはリスティングを閉鎖した9日までに月のほぼ全ての日が予約で満杯の状態になっていました。
私は民泊初心者でまだまだ経験は足りませんが、今までの経験はゲストのプライバシーに配慮しつつ記事にしておこうと思います。自分も民泊をやってみようという方には何がしかの参考になると思います。
ゲストから指摘されたことは都度修正していきましたし、予想もしていなかった面白いゲストごとの傾向もあります。何人かのゲストについては嫌な思いもしていますし、楽しいゲストは何組もいました。
宿泊料金、キャンセルポリシーなどの予約条件設定も予約率に大いに影響を与えているでしょう。これらについても公開していきますので、ご期待ください。
民泊仲介サイトAirbnbのリスティング公開を待とう [民泊の実態]
2018.10.20 ゲストから初の問い合わせ
Airbnbへ入金方法を登録する前には登録内容の審査に入っているようです。いつになったら審査が終わるのかははっきりしません。
しかし、カレンダーをみると10月20日から予約ができるようになっています。どうやら審査が終わったらリスティング(Airbnbは掲載内容のことをこう呼んでいます)がすぐに公開されるというよりは、予め公開日を決めていて、それまでに審査を終わらせるようです。
宿泊料金はAirbnbが推奨価格を自動で提案してきます。季節とか曜日により自動で宿泊料金を上下させることも可能です。こういう点はAirbnbは便利にできています。
私は推奨価格の半分程度に宿泊料金を設定し、季節とか曜日で料金を変動させることなく一定の料金でトライしてみることにしました。
またAirbnbからはOPENキャンペーンとして最初の3名までのゲストに対して20%オフの宿泊料金を設定できると提案してきました。もし設定すれば、我が家の地域を検索しているゲストに対して個別に20%オフの告知をしてくれると言います。なかなかきめ細かい対応ですね。この提案は受けることにしました。
こんな準備をして予約を待ちます。最初のうちは月に2-3件の予約が入ればいいかなという期待感です。
さてカレンダーが公開された10月20日の明け方3時ころに中国から問い合わせが入っています。
早いですね。あとで聞くとOPENキャンペーンを見て問い合わせてくれたようです。数回やりとりをして11月23日に予約が確定しました。