2015.8.31 中間検査と雨廻り防止と木材染抜き法 その続き編 [中間検査]
さすがに検査員は見逃しませんね。さーっと見ながら重要なところをキチンとみています。
しかし何も言わず次へ移動していきました。私からは何も質問しませんでしたが、OKということと了解しました。
地面から1m以内の軸組み部は防腐防蟻処理をしなければならないことになっています。土台はプレカット会社で処理済みですが、柱は自分で塗りました。しかし検査員によると防腐防蟻処理は建物外周部のみで内部は必要ないとのことです。
検査も一通り終わったので検査員にいろいろ相談しました。
1) 雨廻り防止方法
軒先の水切りから軒下に雨水が廻ってしまうんですが?→まず第一に屋根材ガルバリウム鋼板の出が少ないことが原因とのことです。10cmも出すのは風で屋根材が飛ばされる危険があるけど1cmでは少なすぎるとのことです。
第二に水切りは軒先から15mm離さないといけない基準があるとのことです。(私が読んだ資料にはどこにもこの基準のことは書いてありません。しかし何やらいう書類に書いてあるらしいです。)土台廻りにはまだ水切はつけていませんでしたが、これも15mm離してくださいとのことでした。
屋根材は今から張りなおすわけにはいかないので、水切の内側に部分的にゴム板を差込み隙間を作ることにしました。さらに野地板の小口をコーキングで防水することで完全に雨水の廻り込みはなくなりました。
2) 木材の染み抜き方法
屋根をつける前の雨ざらしで梁が黒ずんでしまったんですが?→木材の染み抜き材で洗えばきれいになるとのことでした。塗布後しばらく放置してから必ず水洗いしてくださいとのことでした。
あとで調べると染み抜き材は2Lで8,000円くらいします。値段が高くて買う気になれません。どうも成分は次亜塩素酸ナトリウムのようです。この成分が含まれる漂白剤を調べてみるとキッチンハイターがそのものです。わずか1本150円です。希釈して使いますので1本で十分です。結果、塗布後1日おくとかなりきれいになります。しかし釘打ち周りの錆び痕と思われる染みはとれませんでした。
ところでキッチンハイターでは軒下の合板部分の染みはとれません。この部分は酸素系漂白剤ワイドハイター1本250円が有効です。みるみるきれいになります。
今回も写真はありませんよ。
2015.8.31 中間検査と雨廻り防止と木材染抜き法 [中間検査]
2015.8.28 自宅へ戻っている間に確認申請の中間検査書類を準備しました。何ヶ所も軽微な変更があり 、申請書類作製は結構大変です。一ヶ所を直すと他に直すところが発生します。
自宅から現地へ戻る途中で一般財団法人へ寄り中間検査の申請をします。完全に修正しきれず、指摘された部分は訂正印でOKです。検査日は申請から4日以内にしなければならないルールがあるということで、その場で検査日を決定します。
2015.8.29 検査日前に足場板をはずし、間柱設置しました。壁を支えるため柱と柱の間に設置する細い柱のようなものです。プレカット会社の新人が材料の拾い出しをしたので間柱の欠き込みが数ヶ所足りません。いまさらクレームを入れても意味ないので水準器で垂直をみて設置位置を決めました。これが問題でした。間柱が正確に垂直になっていないのであとで窓をつけるときに苦労しました。
2015.8.31 中間検査
さて検査日当日、いろいろと資料を用意して緊張しながら検査員を待ちます。筋交い接合金物のうち1ヶ所に予め問題点を発見しています。これがどのように指摘されるか少々不安です。
検査員はまず建物の周囲を廻って歩き建築状況をみていきます。接合金物はどのように決定したのか聞かれました。私は「金物メーカーのサイトにある解説書で金物の種類を決定し、認定金物か同等品を買いました。」と答えます。
やがて問題の接合部分にやってきました。
筋交いの金物は筋交いと梁と柱にわたって取り付けそれらを緊結する金物です。
この筋交い金物は「告示ニ」で壁倍率2倍のもの(詳しくはメーカーサイトの解説書を読むとわかりやすく解説しています)を使っています。ご覧のように上の梁と筋交いは必要本数の指定ビスで留められていますが、柱はビス1本しか留まっていません。筋交いに直交する梁が邪魔になり物理的に柱にはビスが留められません。残り3本のビスは筋交いの強度に直接関係ない横の梁に留められています。
この問題に気づいたのは間柱を取り付けているときでした。すぐに写真を撮りプレカット会社の建築士に相談しました。建築士が言うには「筋交い金物は壁の中で取り付けられていればいいことになっているので現況でも問題ないと思う。万一検査員から指摘されたら上の梁にもう1本補助の梁を取り付けましょう。」ということでした。
さて問題の箇所にくると検査員はしばらく見上げていました。
続きは明日