2017.10.28 室内ドアを全部で5枚!納戸ドア [建具]
2017.10.25-28 納戸ドア
10.18-24は所用で帰宅しました。現場へ戻ってから外開きの納戸ドアを製作します。これでドア製作は全部終わります。
納戸は作業室として利用していました。木クズが出る作業をすると住居用の部屋に木クズが舞っていってしまいます。住居用の部屋を掃除しても意味をなしません。
しかし、ここにドアを取り付ければ木クズの心配をしないで済みます。
納戸ドアは計測してみるとドア枠がいびつです。縦枠の長さが左右で違っています。これは難しい作業になるでしょう。今までのドアではこんなことはありませんでした。
なぜ納戸だけ縦枠の長さが違ってしまったのでしょうか。しかしいくら嘆いたところで、もはや縦枠のやり直しはできません。
木材カット、ドアノブの穴あけは今までどおりです。問題は対辺の長さですが、左右で対辺長さが違う前提で組み立ててみます。つまり、厳密には直角がとれていません。その差は上下のドア隙間で吸収しようという魂胆です。
結果、これでなんとか納まりそうです。
あとは化粧板を張って一応完成です。化粧板も直角がとれていませんから枠に合わせてカットします。
納戸の床にクッションフロアを張ったあとでドアノブと蝶番を取り付け予定です。
室内ドアを全部で5枚!押入れドア後編 [建具]
2017.10.15-17 押入れドア2枚目に苦労
押入れドアの2枚目をつくります。1枚目は簡単にできたので2枚目も簡単だろうと思っていたら、これには苦労させられました。
作ること自体は簡単だったのですが、ドアを閉めてみると下部はぴったり閉まるのに上部は2-3cmくらい開いてしまいます。ドアの対辺はきちんと計測しているので直角は保たれていると思います。
どこが悪いのかいろいろ調べると敷居の右端が左端に比べて2-3mm浮いているのです。おそらく敷居を取り付けるときに邪魔になった基礎ボルトの頭が少しつかえていたのでしょう。基礎ボルトの頭を避けるように敷居の裏側は掘り込みしています。掘り込みすぎるとV溝に穴が貫通してしまうので加減したのがいけなかったのでしょう。
もはや敷居をはずして調整することは大変な作業になります。戸車の深さで調整できないか試してみます。片方の戸車は掘り込みしないで取り付ければ、2-3mm高くなります。
これで建て付けてみると戸車が邪魔になってドアがはまりません。ドア枠の長さははめ込みも計算して決めているので当然ですね。
やむを得ず、片方の戸車の掘りを2-3mm深くしてみます。これでドアを建て付けてみると今度はぴったり閉まりました。
ドアの取っ手をつけ、鴨居の溝にドアストッパーを仕込んで完成です。
左のドアは洗面所のドアです。右側の2枚が洋風押入れドアです。苦労しただけ完成すると感慨深いですね。
2017.10.17 室内ドアを全部で5枚!押入れドア前編 [建具]
押入れドアはトイレドアのような外開きではなく、障子のように横開きにする予定です。外開きより難易度が高そうですが、なぜか楽観的でなんとかできそうな気がしています。
敷居はV溝を掘ってアルミアングルを2本接着してあります。鴨居には丸ノコで幅2mm深さ10mmの溝を掘ってあります。
ドアの下部にV溝に合う戸車をつけ、上部にはアルミアングルをつけ溝に嵌めます。そんな構想です。
2017.10.12-14 仮組立て完了
各部を計測し、木材カット。戸車部分を掘り込み、戸車を取り付けます。これを組立てて合わせてみます。戸車取り付け以外は今までに何度も経験したことのある作業なので比較的簡単に作れました。
敷居と鴨居に合わせてみるとぴったりと入ります。しかし、開くときに横に力がかかるので、ドア枠がゆがみます。なんらかの対策をしないといけないでしょう。
最も強度を上げる方法は筋交いを入れることでしょう。早速、余った合板の端材で筋交いを入れてみます。内側に隠れるので見栄えは関係ありません。端材そのままの幅で取り付けてみます。筋交いも柱を立てるときに経験しているので簡単につけられました。
仮組みのまま敷居と鴨居の間に取り付けてみると、今度は剛性も十分です。片面のみ黒の化粧板を張ります。裏側は見えないので化粧板は省略です。
2017.10.11 室内ドアを全部で5枚!洗面所ドア [建具]
トイレ換気扇は家全体の空気を入れ替えるシックハウス対策の24時間換気扇を兼ねています。この場合ドアの下側隙間は10mmあけなければいけないことになっています。空気の通り道を確保するということでしょう。ですから下の隙間を測りながらの取り付けでした。
しかーし、確認申請の完了検査では隙間を確認されませんでした。なんという徒労でしょう。
2017.10.7-11 洗面所ドア
キッチン壁に防水のため白の化粧板を張り、リビングにヨシズを張ってから洗面所ドアの製作に取り掛かります。
作り方はトイレドアと変わりません。ドア幅の上・中・下を計測してカット。対辺を測ってクランプで固定してからビス留め。端材をドアノブ位置につけてセットバックの穴とノブを通す穴をあける。化粧板を接着してから蝶番とラッチを取り付け。
トイレドアで学習しているので溝は掘りすぎないよう注意して柱に蝶番の溝を掘ります。これで取り付けはスムーズにできました。
あとは入口柱にラッチの入る穴を掘る。ところがドアを閉めてもラッチが穴に入りません。穴の位置を5mm間違えてしましました。何事も二度目が危険です。慣れた作業で油断してしまうようです。
ドア下にある合板は蝶番取り付け時にドアを支えた薄板です。
室内ドアを全部で5枚!トイレの続きの続編 [建具]
片面の化粧板が完成したら、同じ要領で反対面にも化粧板を張ります。あとは化粧板の接着が乾いたら蝶番とドアノブを取り付けます。
立てつけは玄関や納戸と違いドア本体が軽いうえに床との距離がないので一人でも取り付けできます。ドア下の隙間分の厚みの端材を置いて、その上にドアを乗せながら蝶番をビス留めします。
これで完璧と思ったのですが、なんとドアが閉まらない!入口上の梁に引っかかっています。仕方ないので梁をノミで削りました。少しづつ削ったのですが、なかなか合いません。
よくよく見るとラッチ側が少し浮いているようです。上側の蝶番掘り込みが深かったようです。改めてドアをはずし、上側蝶番溝に薄板を入れて取り付けるとぴったり合いました。
そうでしょう。なにしろドア幅も対辺も1mmの誤差もないように慎重に作業したのですから。
入口ドア枠にはラッチが入る穴も掘ります。掘りかたはYouTubeをみて研究してからやりました。テープを貼ってその上に穴の墨線を書きます。10mm径のドリルで穴をあけた後、ノミで四角に整えます。きれいにラッチが入ります。
2017.10.4 室内ドアを全部で5枚!トイレの続き [建具]
2017.10.2-4 トイレドア
トイレドア作りが途中になっていましたが再開しました。ドア枠はカットまで済ませていましたので、これを組立てます。
対辺は慎重に何度も確認して直角をキープします。せっかく直角をキープしてもビス留めをすると対辺長さが狂うのでビス留め前にクランプで固定するといいです。
この状態でドアをトイレ入口に合わせて合うことを確認します。
ドアノブはラッチ錠を使いますので、錠取り付け部分には間柱の端材を取り付けます。間柱の厚みが30mmなのでドアの厚みにぴったりです。
そしてこの間柱端材にドリルで穴あけします。セットバックの位置とラッチを通す穴と2箇所です。
穴あけはセットバックの位置までというより、間柱の端材を貫通させてたほうがいいです。ドリルの穴あけ時に貫通穴から木くずが落ちるので作業が楽になります。
ドア枠の見える部分は化粧板と同じ黒で塗装します。そして化粧板に組み立てたドア枠を乗せ現場合わせで化粧板のカットラインを決めます。化粧板の長さは1820mmですが、ドア高さは2mありますので、足りない部分は継ぎはぎにします。面倒ですが、この手間で安上がりにできます。
化粧板を接着剤で留めたあと、仮クギを打ち固定します。このまま24時間放置しますので、乾くまでの間は天井のヨシズ張りをします。
自慢のオリジナル作品-外水栓 後編 [設備]
2017.9.27-10.1 水栓柱
水道工事会社が来たときにはまだ裏の雨水枡のレンガを取り付け中でした。水栓柱はカットして穴あけしてありましたが、塗装はまだでした。急いで塗装をして買っておいた蛇口を水道工事会社につけてもらいました。
蛇口は一番安いものではなく、少しだけお金を出してデザイン性のあるものにしました。
蛇口は単に水栓柱の穴から出せばいいものと思っていましたが、水栓柱に固定しないといけないようです。水道工事会社の社長がいろいろな部品を試して固定をしてくれました。水栓柱は表板だけしか加工してなくてまだ自立して立てられないので、資材のパイプを使って仮に表板を固定してくれました。
本当に親切な水道工事会社に感謝です。
この日は温水器内の配管をやって水が通ることのテストまでやってくれました。
雨水枡のレンガを留めているモルタルが乾くのを待って、水栓柱を組立てました。
水栓柱は水に弱い木で作ったのでビス頭から水が浸入して腐るのを遅らせるためビス頭にはダボをはめ込みました。
10mmのドリルビットでビス穴をあけておくとビス頭がぴったり入ります。ここにパイ10mmの工作棒に接着剤をつけて差込み、余分な部分はノコギリでカットすると表面からビス頭がみえなくなります。
接着剤は水に強いオレフィン系接着剤ですから雨水からも守ってくれます。
あとはレンガの内側に白石を敷き詰めて完成です。
自慢のオリジナル作品-外水栓 中編 [設備]
雨水枡を固定したら次に丸い蓋に合わせてレンガを置きます。レンガは普通サイズを買ってきて半分に割りました。半分サイズも売っていますが、自分で割った方がずっと安いです。
割り方はYouTubeを参考にしてやってみました。タガネで割るラインに傷をつけていき、一周したら今度は強めにタガネを打ちます。そうするとポロっと割れます。私は手斧を持っていたので手斧を使いました。
このレンガを固定するためモルタルを薄く塗った上に置きます。水栓の立ち上がり部分を除いてちょうど一周しました。レンガとレンガの間の隙間にもモルタルを入れてレンガどおしを留めます。
表の雨水枡は2時間くらいでできましたが、裏の雨水枡は一日かかってしまいました。
裏の雨水枡には温水器の排水を流し込むように配管します。雨水枡の側面にVU50の排水管を接続するパッキンゴムをはめ込みます。この作業に時間をとられてしまいました。資材はすべて近くの水道資材会社から購入しました。
温水器のコンクリート土台から出ているエルボ管がみえますが、これが土中を雨水枡までつながっています。
2017.9.29 自慢のオリジナル作品-外水栓 前編 [設備]
2017.9.24-26 雨水枡を埋める
屋根の樋からの雨水を雨水枡に流す計画でしたが、これは止めました。近所の家はどこも枯葉で樋が詰まっています。我が家は平屋なので梯子を使えば掃除はできますが、面倒な話です。
しかし雨水枡の上に外水栓をつける計画は実行します。なにかと外での水は必要になりそうです。でも市販の外水栓をつけるつもりはありません。レンガを積むか石を積もうと思っていました。安くていいデザイン。それがコンセプトです。
ネットで調べてみるとレンガを積む方法は大変な割りにそれほどすばらしいデザインとは思えません。むしろ木の板で作ったアンティーク風の水栓がしゃれて見えます。
そこでレンガでつくった水受けと板の水栓の組合せならいいのではないかと思いつきました。
雨水枡は同じものを2個つくります。表は畑仕事のあと足を洗うときに必要になるでしょう。裏は浄化槽を掃除するときに必要になります。2ヵ所あれば庭全体の水撒きもカバーできるでしょう。
用意してあった筒型の雨水枡より少し大きめの穴を掘り、底に砂利を敷きます。次に雨水枡を穴に入れたら側面にも砂利を入れます。雨水枡の側面には穴があいているので、土が流れ込まないようにするためです。この雨水枡は浸透式なので排水路までの配管はしません。
浄化槽に雨水を流し入れてはいけないというルールがあります。これは都市の排水管でも同様です。雨水は大量に流れ込むからだと思います。
2017.10.4 室内ドアを全部で5枚!トイレから [建具]
2017.9.19-21 ヨシズと幅木
玄関の上に登りヨシズを張りました。ここは脚立が使えないのでヨシズを張るにはやっかいな所です。
寝室には幅木をカット、塗装して張りました。たいぶ部屋らしくなりました。
2017.9.22-23 トイレドア製作準備+上水道工事
室内ドアは全部で5枚作る予定です。初めての作業なので気が遠くなりそう。
でもそうは言ってられないので一番小さくて簡単そうなトイレドアから始めます。
まずは計測から始めます。ドア枠の上、中、下で幅が違います。幅が違うことは玄関ドアで経験しました。納戸ドアがうまく取り付けられなかったのも幅の違いのせいだと思います。
垂直もみます。蝶番側はほぼ垂直ですが、ラチェット側は少し傾いています。これらに合わせて材料をカットします。
ドア製作途中で水道工事会社が来ました。私が設置した排水管に土を被せてくれました。
給水・給湯用の配管溝も掘ります。二人で作業していましたが、さずがに本職は手際がいいです。さっさと配管をつないでいきます。お昼前から工事を始めたので全部は終わりませんでした。
残りは4日後に来るということです。それまでに雨水枡をつけられるので丁度いいです。
2017.9.18 機能的キッチンにはミニをつける [設備]
2017.9.12-18 ミニキッチン
キッチン天板は炊飯器や電子レンジが置けるようにミニキッチン用天板も買ってあります。キッチンは全体でL字に組むつもりです。
キッチンIHとシンク用の天板を取り付けた経験があるのでミニキッチンの取り付けは簡単です。ミニキッチン天板は少し長いのでカットします。
ミニキッチン天板の厚みは28mmです。丸ノコで切れる厚みです。説明書にあるとおりカットラインにテープを貼り、表面の化粧板がギザギザになってしまうのを防ぎます。そしてフローリングと同じ要領で裏側を上にしてカットします。表側のテープをはずしてみるときれいに切れています。
壁に水平線を墨付けして脚をカットします。ミニキッチンの幅は45mmと短いので脚の手前側の水平もあまり気にしなくとも大丈夫です。
脚を仮組みして天板を乗せてみると本体のキッチン天板と高さが合いません。原因を探るとミニキッチンの天板中央が歪んで1cmくらい凹んでいるのです。購入してきてからの保存方法は説明書にあるとおり横向きに立てかけてあったので、明らかに不良品です。交換要求をすれば交換してくれるでしょう。しかし、交換決定までにまた2週間かかるでしょう。うんざりです。
このまま、脚長さを調整して据え付けることにしました。取り付けてみると、色もホワイトなので歪んでいると言われなければわかりません。
ミニキッチンは横から脚の中が丸見えなので、端材の合板で脚カバーを作り塗装しました。
またフローリングの端材で脚の中央に入れる棚もつくりました。棚の外側にドアは付けずに見えがかりのデザインとするつもりです。
このあとシンクが見えないように幕板を張るつもりです。
排水管工事2週間はキツかった 第7章 [排水管工事]
2017.9.9-10 浄化槽から排水路まで
写真の手前が浄化槽の蓋で奥の方に排水路があります。
浄化槽の出口のところにトラップ(排水溝の臭いを防ぐため水を溜める器具)付きの枡を設置しました。
本来は電気温水器の排水用としてつけるつもりでしたが、水道工事会社の社長からアドバイスを受けました。「電気温水器の排水は浄化槽につながないほうがいい。トラップが切れると浄化槽の消毒液が気化して温水器を錆びさせる」と。そこで余った枡は単なる点検口として浄化槽出口につけました。
今、考えるとこの枡は浴室の枡と交換したほうが良かったです。浴室には椀トラップをつけましたが、トラップが浅いのでトラップ切れを起こしやすいです。髪の毛が溜まると毛細管現象でトラップの水が吸い上げられトラップ切れを起こすぐらいです。
浄化槽から排水路までの勾配を測るとぴったり1/100になっています。水道工事会社が測量計を使って、そうなる高さに浄化槽を埋めてくれたのでしょう。
配管溝は水道工事会社が無償で掘ってくれたのですが、途中に配管の邪魔になる石が1ヶ所あります。邪魔な石を除こうと掘っていくと実は二抱えくらいある大きな石でした。掘り出すのと溝から出すので2時間もかかってしまいました。
この作業でのVU100管の接着はどこもうまくいきませんでした。どうやら接着剤に問題があるようです。順調に接着できた接着剤を使いきってしまったので、古い接着剤を使ったのですが、接着性能に問題があったようです。
しかし浄化槽から先の出口の配管なので多少接合が悪くても問題ありません。
枡の頭に蓋をつけて、ようやくキツい排水管土木作業は終わりです。
排水管工事2週間はキツかった 第6章 [排水管工事]
翌日、現場で検討してみるとエルボを傾ける方法は無理があります。エルボを真下に向ける方法とでは横幅が2-3cm違ってくるので枡に枝管がとりつけられなくなります。枡の位置はもう直せません。そこでVU50管で枡まで引っ張っていく方法にしました。
洗面所の枝管も勾配がとれません。主管の高さが勾配で段々上がってくるのでキッチンではとれた勾配が洗面所ではとれなくなっているのです。ここは90度エルボではなく45度エルボで凌ぎました。
さてトイレの枝管取り付けは少々大変でした。トイレの枡は起点枡になっているので入口は45度角度で流入するものを選んでいます。そこで枡入口にはさらに45度エルボをつけて大曲としました。結果としてトイレからのVU100管と枡は90度に接合できるようにしたのです。(実はこのアイデア、掘削をサービスでやってくれた水道工事会社の社長のアイデアです。)
また勾配も100の90度エルボを二つつける余地がありません。そこで、ここも45度エルボで対応しました。
本職はこんな勾配差に対処するため偏芯ブッシュを使っているようです。(枡の入口がパイ75の理由でしょう)
私はなんだかんだで工事を終えてしまいましたので、これでOKとします。
テストとしてトイレットペーパーをまるめたものをトイレ便器から流してみました。一瞬で浄化槽まで流れたようです。成功です。
排水管工事2週間はキツかった 第5章 [排水管工事]
キッチン枡と浴室枡の間の100パイの主管の接着はきれいに入りました。 水道工事会社の社長に「接着剤をたっぷり塗ったら少し時間を置いて管を溶かせばいい」と聞いたことを思い出したのです。
そこで雄側の主管に先に接着剤を塗って、それから雌側の枡の入口に接着剤を塗ってみました。枡に接着剤を塗っている間に主管が接着剤で溶けることを狙って順番を逆にしたのです。
これが100パイの接着のコツです。
浴室からのVU50はキッチン・洗面所より壁下から出ています。浴室配管は土間をコンクリートで埋めたので基礎コンクリートに埋め込んでいました。ほかの配管はあとで修正が効くように基礎コンクリートの上に配管しています。したがって壁からの取り出し位置が違っているのです。
浴室枝管の勾配を計算するとキッチンを同じようにエルボをつけて水を下に流すと勾配が足りなくなります。どうすればいいのだ!
この日の工事は止めて近所の露天温泉に浸りながら考えました。本当に温泉は気が滅入ったときや新しい閃きを得るのに有効です。
方法は二つあります。ひとつはエルボで水を真下に流さず、少し横に傾けて流す方法。これなら角度は水平から90度までの間でとれます。もう一つは枡までVU50管を使い枡の入口で50から75に変換する方法。50と75の径の差が許容差となります。
排水管工事2週間はキツかった 第4章 [排水管工事]
2017.9.2-8 排水管工事 トイレまで
公共工事の仕様書をネ ットでみると配管のまわりは砂で埋めるとあります。石が配管に当たると傷つくということでしょう。
砂をホムセンで買ってくることはできますが、そうすると大量の砂が必要になります。お金もかかります。そこで工事のために掘り上げた土を使うことにしました。大きめの石は溝の横に置き、砂利は手で取り除き、砂だけが配管の下に入るようにしました。
しかし手で選別していたのでは手間がかかります。フルイを買ってきました。これで砂利と砂を分けると効率的でした。
効率的にはなりましたが、この土木作業はなぜか苦痛でした。セメント・モルタル工事と同じような精神的な苦痛を伴います。
ところでキッチン枝管を設置していて気づきましたが、ひとつの管なのに元と先端では勾配が違っています。
いろいろ原因を探ったところ管が湾曲していることが原因でした。長い間管はブルーシートに包んだまま屋外に放置してありました。そのためVU管は太陽熱で湾曲してしまったようです。
原因がわかれば対策は簡単です。真横に湾曲するように設置すれば水の流れは真っ直ぐではありませんが、勾配は変わりません。
排水管工事2週間はキツかった 第3章 [排水管工事]
次の手順は浴室からの枡への主管接続をやるべきか、キッチンへの枝管を先につけてしまうか迷います。
結局枝管を先につけることを選びましたが正解でした。枝管をつけるためにどうしても枡を少し動かさなければなりません。主管を全部つけたあとだと枝管をつけるときに枡が動かなくて苦労するところでした。
キッチンから基礎壁に出したVU50管にエルボをつけて真下に流れを下ろします。つぎに枡からの勾配を1/100になるように壁に印をつけておきます。そして印まで短いVU50管をつけたあと50と75の異径エルボで水平に流れるように戻します。資材を買った水道設備会社によると枡の入口は75が標準だそうです。
通常はキッチンも洗面も50で施工するのになぜ枡は75なのか意味がわかりません。どこにも書いてないいいことがあるのでしょう。とにかく異径ソケットで75に直しました。
因みにVU100とVU75の勾配は1/100でVU50なら1/50が標準です。
50と75の接着は100ほど難しくありません。難なく入るので気持ちがいいです。
排水管工事2週間はキツかった 第2章 [排水管工事]
枡の仮設置が終わったら浄化槽側から主管取り付けから始めます。
キッチンの枝管からの枡と浄化槽の間主管です。長さを決めてカットします。主管が雄側になりますので、差込みやすく、なお且つ接着剤が広がるように主管の縁を5mmくらい面取りします。
面取りはヤスリを使っても捗らないのでグラインダーで削りました。予め差込み深さの位置をマジックで印をつけておきます。
トイレの100パイ配管の接着で失敗していますので、研究を重ねた結果、面取りというテクニックを使ったので、今度は印の位置まで入るでしょう。
しかーし、入りません。印まで1cmくらい残っています。ヤバイ、このまま接着剤が固まると接合部分に汚物が引っかかるし、枡との長さが変わってきます。あわてて、こんなときのために考えていた対策をうちます。ショベルの背を主管の反対側に当ててテコの原理で押し込みます。全身の力を込めて押すとグッと入ります。しかしどうしてもあと3mmくらい入りません。このくらいならいいかと諦めました。
実はショベルの背を使う方法は枡メーカーのサイトに載っていた方法です。かなり強力な方法だと思います。
2017.9.10 排水管工事2週間はキツかった 第1章 [排水管工事]
2017.8.28-9.1 排水管工事 キッチンまで
キッチン天板にIHを取り付けたあと排水管工事を始めます。
IHの取り付けは施工説明書どおりにやれば難しいことはなにもありません。IHは通販で35,000円くらいで買いましたが、一般にIHを買うと20万円以上はするでしょう。設置工事費がいかに高いかということです。
排水管工事は外での工事ですから雨の日は天井にヨシズを張ったりの室内作業をしました。
排水管作業はYouTubeなどで研究はしていますが、実際の工事となると考えながらしなければなりません。まず水糸を張って勾配を確認しながら枡を置く位置を決めていきます。枡はインバーター枡と言って底が平らなものを使います。排水管の上流がトイレなので底に水を貯める枡は使えません。
勾配は1/100を守らなければなりません。勾配が緩ければ水が流れないし、勾配が急だと水だけが流れて汚物が取り残されます。勾配は水準器についている1/100の目盛に泡を合わせればとれます。
キッチンの枝管からの枡、浴室からの枡、洗面所+洗濯機からの枡、トイレからの枡それぞれの間が1/100になるように高さ調整をします。
溝掘りは水道工事会社の社長がサービスでやってくれたものです。あらかた勾配をとってくれています。これもショベル1本で自分でやったら大変な作業になるところでした。
キッチンの完成に向けて楽しい工作 後編 [設備]
またまた私のブログの写真詳細をひとつづつチェックしている人がやってきました。いつもと同じで12時前後に集中してチェックしています。一体どなたでしょうか?
ところでIKEAのキッチン用排水キットが床のVU50管には小さすぎてゆるゆるです。洗面所の排水キットでできたようにVU50用防臭ゴムも嵌りません。
そんなはずはないと思い、よーく施工説明書をみるとなんと適用国に日本が入っていません。
実は排水キットを買う前にIKEAの係員にUV50に接続できるか聞いていました。そうしたら係員は業者向けマニュアルを出してきて、そこにはUV50に適用できると書いてありました。どういうことでしょう。
一応メールでIKEAの相談センターに問い合わせをしました。ロールカーテンの不良品問題でやりとりが数回必要で最終回答までに1-2週間かかることはわかっていました。
問い合わせと同時にVU・VP管の規格表をみてみるとVP40ならうまく嵌りそうです。ホムセンで50から40への異径ソケットを買ってきました。VP40管そのものは3-4cmもあればいいのですが、売っている2mものは高いうえに買っても余材は使わず無駄なので水道工事会社から3-4cmだけもらうことにしました。
後日IKEA相談センターからの回答は専門業者のメールを転送したもので、私の考えと同じく異径ソケットを使っているというものでした。
2017.8.28 キッチンの完成に向けて楽しい工作 前編 [設備]
2017.8.27-28 キッチンに備品取り付け
キッチン天板を乗せたので脚に固定します。脚の下から天板に向かってビスを打ちます。厚みを計算してあるのでビスが天板を突き抜けることはありません。
次にシンクを上から落とし込みます。シンクには専用金具があり、これで天板にきっちり留めるようになっています。
水栓はイラストの施工説明書のとおりにやったら難なく取り付けられました。
シンクの大きさが小さいですが、スウェーデンのシンクは洗面所と同じように水を溜められるようになっています。水を溜めて食器を洗えるようになっているのだと思います。水を溜める金盥は別途必要ありません。ですからシンクの大きさは小さいほうがいいのでしょう。文化が変われば発想も変わるものですね。
<隠れた貴重情報>
後日、このシンクに水を溜めて蕎麦を湯がいた鍋を洗いました。そうしたらシンクの周りに水跡が残って消えません。ステンの質が悪いのかもしれません。ネットで水跡を消す方法を探し、いろいろな洗剤を試しましたが消えません。ところが、あるとき偶然、トイレシートを拭く除菌ペーパーを交換していて、これで水跡をこすってみたら見事に消えました。単なるアルコールがステンの水跡には効果的です。