最後の工事アプローチつくり 第8章 [アプローチ]
2018.4.19-24 防腐、防蟻処理をしてアプローチ完成
「最後の工事アプローチつくり」は記事が長くなりました。これでセルフビルドも完成かと思うと別れを惜しんで長々と書いてしまいました。
アプローチの上面を木で仕上げるのは、おしゃれでいいと思いますが、欠点もあります。土台が土ですので、木材を土に直置きすれば容易に腐ります。また、家のすぐ横に置きますのでシロアリがつくと家の土台がやられてしまいます。
ここはしっかりと防腐、防蟻処理をしておく必要があります。近所のホムセンで一番安い防腐、防蟻剤を買ってきました。
説明書によると二度塗りの間隔は5時間。乾燥まで4-5日間です。かなり毒性が強そうなので念の為メガネを掛けて塗りました。
乾燥期間が終わってから据付を完了しました。
これで家つくりは一段落です。今まで応援してくれたご近所さんたちを内覧会+昼食会にお招きすることにしました。
思い返せば2015.4.24にテントと寝袋を背負って現地へやってきてから、ちょうど3年が経過しました。どうやって作ればいいのかと、ひとつひとつの作業に悩みながらも何とか完成にこぎ着けることができました。
しかしブログはこれでお仕舞ではありません。外廻りでは門扉と柵をつけなければなりません。また憧れの薪ストーブも設置します。更には完成したわが家で民泊をやることにしました。
これらを時間は飛び飛びながらもご報告していきます。ご期待ください!
最後の工事アプローチつくり 第7章 [アプローチ]
2018.4.13-16 半丸材の樹皮剥がし
買ってきた半丸材は樹皮がついたままなので、この樹皮をはがさなければなりません。樹皮がついたままだと虫がつくし、雨にも弱くなるようです。
ネットで調べてみると原木の樹皮剥がしは、筋目を入れてからヘラで皮と身の間を裂いていくと、きれいに剥がれるようです。私はヘラの代わりにノミを使いました。
剥がす向きについては原木をイメージして1.5m半丸板の横から皮と身の間にノミを入れてみます。この部分には割りと簡単にノミが入っていきます。ノミを上下とか左右に少し揺らすと更にノミが入り、樹皮が剥がれます。
樹皮の下には薄い紫色の皮があり、その下に白い薄皮があります。この白い皮の下を剥がすと、きれいな木肌がみえます。節の部分も節の廻りでノミを揺らしてやると意外にも節全体がすっぽりと剥がれます。
こんな具合に1時間くらいかかって1.5mものを剥がし終えました。
2本目からは剥がすスピードは1本30分くらいに短縮しました。こんな感じで9本の樹皮を剥がしましたが、アプローチに合うようにカットしながら置いてみると9本では足りずに全部で15本剥がすことになりました。
実はその後も門扉用の2.7mものの樹皮剥がしもやりました。また敷地の柵用に太い半丸材を選んで、これも樹皮剥がしをしています。
買ってから時間が経つに従って樹皮が簡単には剥がれなくなります。そして、ある現象に気が付きました。外に置いたままの半丸材は朝露に濡れている間は割りと簡単に剥がせますが、夕方になり乾燥した半丸材は容易なことでは剥がせません。
つまり乾燥し切った半丸材は水で濡らしてから剥ぐと簡単に剥がせるようになります。
また、ブルーシートで保管したまま、ひと夏過ごした半丸材はほとんどが虫に喰われていました。
喰われた部分は樹皮下の白い薄皮だけです。この部分には栄養があるようです。餌のない冬に動物が木の皮を食べるのはこの部分だと思われます。人間も食べ物がないときには食べられるかも。。。
さて、このあとは防腐、防蟻処理をすることになります。
最後の工事アプローチつくり 第6章 [アプローチ]
2018.4.10-12 半丸材を買ってくるの続き
近所の製材所から半丸材を買ってくるだけで3日間かかりました。
買った半丸材の束は3m長さで40-50本以上あります。しかし製材所の社長から「買うなら全部もって行ってほしい。一部だけもって行くのはダメ」と言われました。
アプローチに必要なのは5-6本でしょうが、余りはストーブの薪にしても惜しくはない値段です。
ところで、わが愛車に3mものを載せるのは無理ですが、半分の1.5mくらいなら載せられます。そこで製材所の隅で半丸材をカットさせてもらうことにしました。
カットは勿論、手ノコです。家の製作中には結構、手でノコギリを引いています。少々時間がかかるとは思いました が、できるという成算はあります。結局、これで2日と少々費やしたという訳です。
カット長さは正確に測る必要はないので、1本だけキチンと半分にカットして、あとはこのサンプルを参考にどんどんカットしていきます。
愛車の荷台が一杯になると自宅まで運びます。この往復を1日に3回くらいやりました。
これが真夏だったら大変だったでしょうが、幸い季節はいいので汗はほとんどかきません。膨大な半丸材を前にただただ格闘しただけでした。
2日目もあと少しで全部終わるという時に雨が降り出しました。しばらく様子をみていましたが、諦めて翌日出直すことにしました。これが正解でした。
というのは、その晩、寝ながら考えました。そうだ、あの半丸材は門扉の製作に使えそうだ!
翌朝、愛車の助手席をはずしました。キッチンの長い天板をIKEAで買って運んできたときの手法です。1.5mの板では門扉には短すぎます。わが家への入口は幅5m位はあります。板はもっと長いまま運んでくる必要があります。
残っていた10本程度の半丸材は2.7mくらいにカットして運んできました。
こうして運んできた板材はアプローチで使う分だけ除いて、庭の隅にブルーシートをかけて保管しておきました。
(写真では小石でつくった石垣がみえます。薪小屋を立てる場所を整地するとき造ったものです。ここで密かにアプローチつくりの練習をしていました)
最後の工事アプローチつくり 第5章 [アプローチ]
2018.4.10-12 半丸材を買ってくる
近所にある製材所に半丸材を買いに行きました。アプローチの上面は板材を置こうと考えています。常に風雨に晒されるところなので、いい板である必要はありません。線路の枕木などが耐久性もあり、いいのですが、売られている使い古しの枕木は結構高値です。
そんなことを考えていた折に外壁の下材である胴縁が足りなくなりネットで探したのが近所の製材所です。
この製材所は杉と檜を原木から板材や柱を製材しています。販売先はやはり近所の材木商や大工さんで全国的にもめずらしくなった製材所です。
確信的に「めすらしくなった」と断言しましたが、フローリング材を買った遠方の製材所の話からの類推です。
この遠方の製材所は二代目の社長が経営している老舗の製材所でした。ここもネットで調べて杉の外壁材を買おうとして叶わず、その1年後くらいにフローリング材を買った会社です。
その社長が言うにはかつては自分も注文を受けて原木からいろいろな板材等を製作、販売していたけれど、今は木材市場で買ってきたものを転売していると言っていました。
なぜ自分で原木から製造することを止めたかというと、板材なら板材を専門に製造しているところと比べると値段で勝負にならなくなったからだと言います。
さて、近所の製材所は結構、商売として成り立っているようで常に機械が稼動していました。胴縁を買う交渉をしながら、工場を見せてもらいました。そのとき製材で出た端材(原木の外側の半分丸くなった板)を山で積んであるのを目にしました。
聞いてみると長さ2-3mに切りそろえ40-50本くらい束にしたものが1,000円~2,000円だと言います。これはアプローチの材料にぴったりだ。そう考えていました。
もう2年くらい前の話ですが、これを買いに行ったという訳です。
最後の工事アプローチつくり 第4章 [アプローチ]
2018.4.7-9 ドア下はレンガと白玉砂利で敷石
正面玄関と納戸入口にはレンガで敷石を作ります。八ヶ岳のカナディアンファームで見て、いいなと思ったあれです。いよいよ実現させるときが来ました。
カナディアンファームではレンガだけを曲線に並べていましたが、我が家は外水栓をつくったときのようにレンガ枠の中に白い玉砂利を入れようと思います。
レンガ枠の形状は半丸にしますので、1個のレンガを半分にカットして容易に半丸がつくれるようにします。この辺のノウハウは外水栓で経験しています。
玄関と納戸の半丸の外周を計算してレンガが15個必要とわかりました。実際に置いてみたら2個余りました。余りはいづれ何かに使うことがあるでしょう。
レンガは外水栓と同じように立てて置くつもりで高さを計算していましたが、幅より高さが高いので少々不安定です。入口は頻繁に人が出入りすることを考えるともっと丈夫にしなければいけないと気づきました。
そこで横に寝かせて置くことにしました。玄関から外へ出るときに踏み外さないように玄関タタキと同じ高さにしようと考えていましたが、レンガを横置きすることで4cm低くなります。この程度ならなんとかなるでしょう。
逆に納戸入口は計算どおりにレンガを立て置きにしても元々段差があったので、4cmは低くなり過ぎです。敷石の土台を小石を使って4cm高くすることにしました。
レンガを置く位置には割り竹を刺して設置目標を決めておきます。その上でレンガ下にはモルタルを塗って、レンガを固定します。
モルタル塗りは外水栓では完璧にうまくできたのですが、今回はうまくレンガを固定できませんでした。使い古しのコンクリート粉を使ったのがいけなかったようです。結局、後日少量のコンクリートを買ってきてやり直すはめになりました。
最後の工事アプローチつくり 第3章 [アプローチ]
2018.4.3-7 石垣積み
アプローチの盛土が終わったので、いよいよ石垣積みです。石垣といってもわが家のアプローチ高さは26cmです。階段兼用なので標準的階段高さ24cmを参考に違和感なく玄関に入れる高さとしました。
ですから本格的な石垣にする必要はありません。仮に崩れたところで大した被害にはならないでしょう。
城を建てるときのような本格的な石垣は表面より奥行きのほうがずっと長さがあり先が細く加工されています。隙間には小さな石がたくさん嵌めこまれて丈夫にできています。
わが家の石垣は谷積みでつくってみます。二つの石で谷をつくり、そこに上から別の石を落としこみ、また谷をつくるという方法です。
最上段は平らな石を選んで載せると下の石も崩れにくくなります。そこで平らな石はあらかじめ取っておきます。
さて積み始めは角石から始めます。角は城の石垣でも大切で二面に渡って直角になっている石を選ばなければなりません。自然に割れた石を使うのでぴったりのものはありませんが、そんな雰囲気の石を選んで据えました。
掘り出したばかりの石は表面が土で汚れていて、色もわかりません。洗って色と形を確認します。どれも自然の石ですが、色とりどりで配置したほうが変化があって味な雰囲気を出します。
ひとつひとつ悩みながら置いていくと不思議なことに自然とつながっていきます。大きな石はほぼ使い切って完成です。
写真のレンガについては明日のお楽しみ
最後の工事アプローチつくり 第2章 [アプローチ]
2018.4.1-3 ふうふう言いながら土を運ぶ
土の山からアプローチまで10mくらいをバケツに土を盛っては運びます。重機を借りてくれば小1時間で済む作業ですが、ここは意地でもDIYです。
いいえ、本当はケチなだけです。重機は免許を取得したので操作はできますが、レンタル代1日1万円に往復運賃2万円合計3万円がかかります。バケツで運べば3日間かかったとしてもタダです。
土の山も3年寝かせて雑草が何回も生えているので、すっかり硬くなっておりスコップで掘り返すだけでも大変です。
しかし掘り返していると大小様々な石がでてきます。これらは大切なアプローチつくりの資材になります。
庭にはアプローチの石材としては大きすぎる石が4-5個放置されています。水道工事のときに水道会社がサービスで掘り返してくれた排水路から出てきた石です。
これらは庭に置いておいても邪魔になるだけなので、この際アプローチの中に埋めてしまいます。そうは言っても持ち上げることは不可能な大きさなので、左右に動かしながら引きずって運びました。
基礎作りのときに出た土の山は半分になりました。よく運んだものです。
(写真はまだ山が半分になっていません。最後は山の上部はすべてなくなりました。)
2018.4.24 最後の工事アプローチつくり 第1章 [アプローチ]
2018.3.31 陽気も良くなってきて屋外作業にも寒さが気にならない季節になってきました。そこで永年構想を暖めてきたアプローチつくりにかかります。
わが家の基礎高さは40cmとして設計したので、地面から玄関へ入るのに段差があります。ここに階段兼アプローチとして盛土をします。長さは南面全体で幅は1mくらいをとろうと思います。
材料はコンクリートも考えましたが、それでは味気ないので基礎作りで出てきた石材を積み上げるつもりです。盛土の土も基礎作りででたものを庭に積み上げてあります。
これが出来上がれば一応、わが家の家つくりは完成とします。
さて、まずは水糸を張ってアプローチの大きさと高さを確定します。そして水糸に沿って盛土と石積みをしていきます。
この手法は排水管の設置のときに試行錯誤をしながら覚えました。何事も経験です。専門家でなくとも、ネット情報が得られなくとも一度苦労して経験すれば次回の作業では応用できます。
さて水糸を張ってみると幅1mのアプローチは玄関先まで距離がありすぎるように思えます。そこで石垣の上面で幅75cm、下面で90cmとすることにしました。
長さも南面の家長さと同じに考えていましたが、それでは石材が足りないような気がします。とりあえず家の西端から正面玄関まで作り、石材が余るようであれば延長すればいいと考えました。
このあたりは臨機応変といいましょうか。自由に設計できるところがいいところです。