庭の草刈で思うこと その4 木の実を食べて放浪 [生活]
・木の実を食べて生活する (幸福論からの連想)
バラモン教のマヌ法典は言っています。人生は学生期・家住期・林住期(家族を離れ林の中で生活する)を経て最後は遊行期(家も服も捨て木の実だけを食べて放浪する)が良いと。
私は今、田舎生活の中で(擬似)林住期を経験しようとしていますが、できれば狩猟採取民になれるともっといいと思います。木の実を求めて移動する狩猟採取民は現代人のもっていない幸福感をもっているような気がします。
ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史」では小麦に騙されて農耕民になった人類は苦しみを背負い、もはや狩猟採取民には戻れないと言っています。小麦は人類に耕作をさせて個体数が爆発的に増えたけど、人は労働時間が増え、収穫した食料を労働せずに得る支配層ができ苦しみが増したというのです。あたかもマヌ法典はひとに狩猟採取民に戻れと言っているように聞こえます。
・人口増加 (小麦繁殖からの連想)
農耕で食料が増えたお陰で人類の固体数は急激に増えています。50-60年前は世界の人口は30億人でしたが、今や76億人と加速度的に増えています。一方で日本の人口は減り始めています。このままでは消費が増えずに経済が減速するとして、政府は子育て支援をしたりと対策をしています。しかし、食料増と人口増はねずみ講みたいなもので、いつかは限界に直面しなければならないでしょう。日本の人口減少は自然の摂理としか思えませんけどね。
などと、草刈をしながら思うことの一端でした。
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