庭の草刈で思うこと その2 共時性の原理 [生活]
・共時性の原理 (蔓からの連想)
ある種の草(名前は調べてません)は同じ場所に固まって生えてきます。最初は柔らかい葉を茂らせますが、ほっとくと鎌などでは太刀打ちできないくらい堅い茎になります。それが50cm 1mくらいの間隔で生え広がっています。
根はとても太くて簡単には掘り起こせません。どうやら同じ草がすべて地下茎でつながっているようです。表面から見るとポツポツと生えている草ですが、10mも20mも地下でつながっているのです。
人間も同じように地球の表面だけを見ると一人一人別人のようですが、実は裏の世界ではつながっているのではないかと思わせます。
この考えはスイスの心理学者ユングが共時性の原理で述べているところです。ユングが精神科医として患者に接しているときにカンブン虫の話になりました。すると偶然なことに窓からカナブンが飛び込んできたのです。
このような偶然は多くのひとが経験していることだと思います。ムシの知らせとか夢枕とかいう現象がそうです。
ユングは易学を勉強していた人なので、このような偶然を単なる偶然とは思いませんでした。そこでユングは水面のあちこちから出ている泡が水面下ではつながっているように人の意識も表面は別々に見えても実は隠れた意識でつながっているという仮説を立てました。ある人の意識は別の人の意識とつながっている。これが共時性の原理です。
荒唐無稽に思える説ですが、同じく心理学者のフロイトが唱えた「無意識」という仮説は今や常識になっていますよね。共時性の原理も偶然というものを多く経験したひとには定説と思えるのです。
・易学の原理 (共時性の原理から連想)
そもそも宇宙が本当にビッグバンで始まったとしたら、あなたも私もそして石も木も同じ物質から始まっているわけですからね。意識がつながっていておかしくはありません。
易学が言っています。混沌から太極が生まれ、そこから陰と陽が生まれさらに陰と陽の組合せから八掛が生まれ万物が生まれたと。この考えは古代中国人の卓越した直感ともいえます。ビッグバン説によく似ていますね。
などと草刈をしながら思うことの一端でした。
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