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2015.7.22-29 屋根断熱材が届くまで諸々のこと [建前]

垂木(高さ60mm)の間に断熱材を入れる設計をしています。断熱材にはいろいろな種類がありますが、主には1)発泡スチロールのような押出ポリスチレンフォームと2)布団のようなグラスウールがあります。

ポリスチレンフォームは水に濡れても大丈夫ですがグラスウールは水に濡れるとなかなか乾きません。

メーカーのサイトをみるとグラスウールを屋根下に使ってもいいかのような記述もあり、どちらを使うかずいぶん悩みました。グラスウールのほうが圧倒的に安いからです。

結局、ポリスチレンフォームを使うべきだろうという結論に達しました。雨に濡れて断熱効果がなくなっては元も子もありません。我が家は天井をつけない設計なので屋根からの熱を防げなかったら大変なことになります。

しかも念をいれてポリスチレンフォームの上にアルミを蒸着した厚み4mmのシートを貼るように設計しています。これで屋根からの熱を反射しようという訳です。


さて通販で断熱材を発注しようとしたら予定していたサイトに納期2週間と書いてあることに気づきました。それまで通販サイトで注文していたものは2-3日で届いていたので、すっかり油断していました。

もっと早く納品できるサイトはないかとあれこれ探していたら、スタイロフォームというポリスチレンフォームの高級品に最初からアルミを蒸着してある製品がみつかりました。しかも高級品にしては価格も比較的安く提供しています。安いポリスチレンフォームにアルミシートを足した値段とさほど変わりません。

納期は同じ2週間ですが、施工の手間は格段に省けるでしょう。


念のため確認申請の変更手順を電話で確かめました。中間申請時に軽微な変更届けを出せばいいとのことでした。

この断熱材が届くまでの間、1)筋交い入れ2)屋根水切の製作3)防虫網の取り付けetcをやることにしました。


2015.7.22-24  筋交い取り付け



筋交いは地震による建物の倒壊を防ぐため重要です。考え方とか計算方法はいろいろなサイトに書かれています。しかしエクセルの計算表はあまり見かけませんでした。私は畠山サトルさんの著書「350万円で自分の家をつくる」を参考にして確認申請しました。


実際の施工方法ですが、難しそうなのが筋交い端部のカットです。私は氏家誠悟さんのホームページを参考にしました。



図形の拡大、縮小の応用ですね。ナスカの地上絵は小さな図形を拡大して描いたといわれていますが、筋交いのカットは逆に実物の縮小図を描けばいいということですね。

日本の「指しがね」というものは天才的によくできていますね。「太子尺」とよぶ地域もあるようです。聖徳太子の太子です。おそらくかなり昔から大工の間で使われていたのでしょう。

今、思うに垂木のそぎ継ぎカットもこの考えかたで墨付けできたんじゃないかな。。。[ひらめき]


CIMG1563-bl.jpg実際に施工してみると理論的な墨付けでは1-2mmのすき間があきます。<<特に建前のときわずかに垂直がとれず、「まあいいか」と言ったあの柱の筋交いで>>


最初から柱はきちんと垂直に立てるのが基本ですが、次善の策は現場合わせです。筋交い下部を最初に現場合わせし、カットしてから上部を現場合わせで墨付けするとうまくいきます。


しかしどうしても下は土台が邪魔で、上は梁が邪魔で現場合わせができなかった所が2箇所ありました。ここは理論値でカットするしかありません。エイヤッでやってみてなんとかなりました。たまたま柱が垂直に立っていたところだったんでしょう。


筋交い部の上下には柱・梁と筋交いを緊結する筋交いプレートをつけます。(写真ではみえませんが、内側につけてあります)

柱と梁、柱と土台には補強プレートを付け、梁と梁は羽子板ボルトで緊結します。日本の仕口工法だけでは弱くてはずれやすいということなんでしょう。


これで仮筋交いもはずせます。


2015.7.26-28  屋根の水切製作

軒には水切をつけます。屋根を流れ落ちた雨が軒下に廻らないようにするものです。(理屈はわかっていましたが、のちに雨が軒下に廻るのをみるハメとなりました。)


水切はホムセンでも売っていましたが、こんな単純な構造のものを買うことはないと思い、平板を買って自分で作りました。


平板を幅100mmに金切り鋏でカットして、真ん中から90度に折り曲げます。曲げるラインを間柱などの下板に当てゴムハンマーで少しづつ上から叩けば90度に曲がります。両端も補強のため5mmくらいの幅で折り返しに曲げておけば強度がでて撓みません。

これを横につなぐときは重ねシロを10cmくらいとっておけば真っ直ぐな水切ができます。


CIMG1541-bl.jpgCIMG1813-bl.jpg












      工事中の写真がなく現在の写真です。

      屋根の下にみえるのが水切です。



2015.7.29 防虫網とりつけ

軒下の屋根と壁の間は垂木の高さ分すき間があきます。通常、ここは面戸という板をとりつけて塞ぎますが、わが家の場合は開けっ放しにします。ここから断熱材の上を空気が流れ棟から外へ出る構造にします。空気が流れることで熱が滞留せずに放散されることを狙っています。<狙いはいいんですけどね。実際は狙い通りにいかなくて。。。>


面戸をつけないと虫が入り込むと思って防虫網をつけました。おわかりでしょうか。真ん中のすき間に網がつけてあります。これも工事中の写真がなくて現在の写真です。(この頃にはブログを書こうという意欲よりもどうやって工事をするかに気をとられています。)


CIMG1814-bl.jpg


予定より1週間ほど早く通販の断熱材が到着になりそうです。屋根工事の準備にはいらなければ。 













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