面白いブログ情報と隣のご隠居とは? [生活]
私はIT技術に関しては全くの素人です。ブログを書くにあったって初めてアフィリエイトやらSEO対策というものを知りました。
SEO対策は検索順位を上げる方法なので多くの読者に自分のブログを読んでもらうには必要な技術なんだろうと思います。
特にアフィリエイトで広告収入を得ようとするブロガーにとっては必須といえるでしょう。
ここまで11記事を書いてきました。私のブログのアクセス順位はソネットブログの「住宅」という項目内(?)では最初の4-5記事までに220位くらいまで上がりましたが、その後はほぼ横ばいの状態が続いています。
ソネットのアクセス解析をみるとGoogleロボットらしき「不明のOS」は毎日やってきますが、その他はどこのロボットかわかりませんが「Mac」がたまににやってくる程度です。
あるSEO対策を書いたサイトでは検索順位を上げるには50-100記事くらいは毎日書かないといけないとあります。私のブログ順位はこのまま横ばいが続くかもしれませんが、それでもいいと思っています。
Googleの検索に対する考え方を読むとGoogleはユーザー優先であり、ユーザーが求める的確な回答をキーワードから有益で関連性の高い検索結果を瞬時に表示するとあります。
またユーザーに最適な答えを提供できるようサイト所有者にコンテンツがみつかりやすくするツール・情報を提供してサポートするとあります。
企業のPRホームページならそれでいいのでしょうね。たとえばユーザーが自宅近くでしゃれた手土産品を探しているときとか勤める会社近くで雰囲気のいいレストランを探しているときにはとても便利なシステムです。Googleの検索システムに対する日々の改善努力には頭がさがります。
でもブログの場合は少し違うような気がします。((なにしろ素人なので間違っているかもしれません))
ブログにはやたらと人目をひく派手なブログと物語のあるブログがあります。物語のあるブログは面白い小説のように読みふけってしまいます。更新が待遠しくなるブログ、そんなブログが本来の日記形式のブログではないかと思っています。
Googleには面白い記事か否かも検索の判断基準にしてもらえないかと思います。現代のAI技術を使えば不可能ではないでしょう。
今までセルフビルドに関する情報を探してさまざまなサイトを検索してきました。企業がホームページで開示している商品情報、特に施工説明書などは大変有益でした。DIYたとえば木製窓を作る、階段を作るなどはブログに書かれているケースが多いと思います。
[面白いブログの例]
そんな情報を得るなかでブログの物語にはまってしまったケースがあります。
・「掘っ立て柱の腐食を防ぐ方法」を調べていて出会ったサイトです。このサイトは以前にも「丸太から板を取る方法」を探していてみていましたが技術情報をみるだけで終わっています。別の時期に調べた「掘っ立て柱」の記事に大内正伸氏の「山で暮らす愉しみと基本技術」を参考にしたと書いてありました。この本は私も本屋で買って持っていました。どんなブロガーが書いたか興味を持ちブログ全体の物語を夢中で読んでしまいました。
・このブログから行き着いた「寝太郎さんのブログ」も面白いブログです。以前「Bライフ研究所」という名前でホームページを書いていて愛読していました。その生活スタイルもセルフビルドの考え方も大変参考にさせていただきましたが、ある日突然ホームページが削除されていました。ブログへ移行していたんですね。久しぶりのご対面でした。
・坂口さんのブログ。宝島社の「田舎暮らしの本」で奥多摩の古屋を改築した記事が連載されていましたが、その仲間のお一人が自分の家をセルフビルドした記録です。奥多摩の記事のころから面白い記事でした。
今ではセルフビルドのブログがたくさんあるようですが、4-5年前まではセルフビルドの記事はそれほどなかったと思います。
・氏家誠悟さんの「DIY 日曜大工で家をつくる」はホームページなので物語りのあるブログではありませんが優れた技術的参考書です。氏家さんの書いた「自分でわが家を作る」という本は私がセルフビルドはやろうと思えばできると思った本です。ずっと参考にさせていただきました。
[隣のご隠居のことについて]
私がこのブログが検索上位にならなくてもいいと思っているのは、タイトルにもあるとおり「隣のご隠居」を目指しているからです。
落語にはよくでてくる隣のご隠居です。熊さんと八っつあんが何かわからないことがあると「隣のご隠居に聞きにいこう」と言います。聞きに行った帰り道、二人は「あんなつまらないこと言いやがってよ」と隣のご隠居をバカにしますが、どことなく尊敬もしています。そんなご隠居になりたいということです。
「隣のご隠居」は評論家の小林秀雄が言っている人物像です。私は彼の本を全部読んだわけではありませんが、おそらく著書の中では「隣のご隠居」について語っていないと思います。学生たちを相手にした講演会で言っているのを図書館にあったテープで聞きました。
いわく「私は陸沈というのは隣のご隠居のことだと思っています。隠遁とかそんなことは簡単なことなんですよ。皆さんは皆さんで陸沈とはどういうことなのかよーく考えてください。」
「陸沈」という言葉はある出版社の社長に教えてもらいました。この社長に田舎暮らしについて語っているときに「陸沈という方法もあるよ。」と言うのです。
調べてみると陸沈は中国の壮士が言っている言葉で「街の中に埋没して暮らす」ことのようです。隠遁は山の中で人と交流せずに自分の価値観を守って暮らすのに対して陸沈は街の中で人と交わりながら高い志を人にみせずに暮らすことのようです。
まだ陸沈の意味がわからない頃にある設計会社の社長に「陸沈というのは街の中で埋没して暮らすことのようですが、どんな暮らしなのかよくわからないんです。」と言ったら「ドヤ街で暮らす日雇い労働者のようなものなんじゃない?」と冗談ぽく言っていました。そういう方法もあるかもしれませんが、私はセルフビルドで都市でも田舎でもない土地を選びました。
コメント 0